大人でもまだ伸びる?身長アップの可能性とストレッチ習慣

こんにちは!トレーナーの佐藤です!
「もう成長期は終わったから、身長は伸びない」と思っていませんか?
確かに、骨の成長板が閉じる20歳前後以降は、骨そのものの長さを伸ばすことはほぼ不可能です。
しかし、大人になってからでも姿勢改善や関節可動域の向上、筋肉の柔軟性アップによって、実際に身長が1〜3cm程度高く見えるようになるケースは珍しくありません。
今回は、姿勢や筋肉のこわばりを改善し、重力で縮んだ脊柱を“元の長さ”に近づけるためのストレッチをご紹介します。
なぜ大人でも「身長アップ風」に見えるのか?
身長を測るとき、猫背や反り腰、肩の巻き込みなどの姿勢不良があると、本来の骨格の高さが活かされません。
さらに、日常生活の中で背骨や椎間板は重力の影響を受け、1日で最大2cm程度縮むこともあります。これは「朝と夜で身長が違う」現象として有名です。
ストレッチで改善できるポイントは以下の通りです。
脊柱の伸展
背骨周りの筋肉をほぐすことで、背骨の自然なカーブが整い、重力で圧迫された椎間板が回復しやすくなります。
骨盤の位置修正
骨盤が前傾・後傾していると背骨のS字カーブが崩れ、身長が低く見えます。骨盤の角度を整えるストレッチで姿勢改善が可能です。
肩・胸の開き
巻き肩を改善して胸を開くと、首の位置が正しくなり、全体的にスラッとした印象になります。
大人の身長アップストレッチ 5選
ここからは、誰でも自宅でできるおすすめストレッチを紹介します。
すべて呼吸を意識しながらゆっくり行うのがポイントです。
壁タッチ全身伸ばし
目的:背骨・肩・腰の伸展、姿勢矯正
やり方
壁に背を向け、かかと〜お尻〜肩〜後頭部をぴったりつける。
両手を頭上に伸ばし、壁に沿わせながら腕をゆっくり上下。
20〜30秒キープ×3回。
ポイント
背中や腰が浮きやすい人は、腹筋を軽く引き締めながら行うと効果的です。
キャット&カウ
目的:背骨の柔軟性向上、腰痛予防
やり方
四つ這いの姿勢になる。
息を吐きながら背中を丸め、あごを引く(キャット)。
息を吸いながら背中を反らせ、胸を開く(カウ)。
10回繰り返す。
ポイント
動きはゆっくり。背骨1本1本を動かすイメージで。
バンザイ前屈ストレッチ
目的:広背筋・ハムストリングスの伸展
やり方
足を肩幅に開き、バンザイをして腰から前屈。
手はできるだけ前に、腰は後ろに引く。
20秒×3回。
ポイント
背中を丸めるのではなく、伸ばす意識で行うこと。
壁ぶら下がり(チンアップポジション)
目的:脊柱の伸長、肩関節の開き
やり方
ドアフレームや懸垂バーを使い、両手で握る。
足は床に軽くつけ、腕を伸ばしリラックス。
10〜20秒ぶら下がる×3回。
ポイント
肩をすくめず、全身をストンと重力に任せる。
骨盤前後傾ストレッチ
目的:骨盤位置の修正、腰椎の自然なカーブ回復
やり方
仰向けに寝て膝を立てる。
息を吐きながら腰を床に押し付け骨盤を後傾。
息を吸いながら腰を反らせ骨盤を前傾。
10回繰り返す。
ポイント
動きを小さく始め、慣れてきたら可動域を広げる。
身長アップのための生活習慣
ストレッチだけでなく、日常生活でも意識できるポイントがあります。
睡眠の質を高める
成長ホルモンは大人でも分泌され、筋肉や骨の修復に関与します。深い睡眠を確保しましょう。
たんぱく質・カルシウム・マグネシウムの摂取
骨や筋肉の健康維持に必須です。特に乳製品、小魚、大豆製品をバランスよく。
長時間同じ姿勢を避ける
デスクワークでは1時間に1回は立ち上がって伸びを。
まとめ
大人になってから骨の長さを伸ばすことは難しいですが、姿勢改善や脊柱の柔軟性向上で見た目の身長は確実に変わります。
特に背骨や骨盤の位置を整えることで、実際に1〜3cm高く測定されることも。
毎日のストレッチは短時間でも継続が命。今日から5分間、背骨を伸ばす時間をつくってみませんか?
“成長期は終わった”と思っていたあなたも、まだまだスタイルアップのチャンスは残されています。