更年期障害に有効な食事法と運動例

皆さんこんにちは!!YUKIです。
今回は特に女性に必見の内容かと思いますので、読んでいってください!!
今回は、、、「更年期障害の食事療法と効果的な運動」についてです!
はじめに
更年期(一般に40~55歳頃)は、卵巣機能の低下に伴うエストロゲンの急激な変動により、ホットフラッシュ、めまい、不眠、骨密度低下、情動不安定など多様な症状が現れます。
これらの症状の予防・軽減には、ホルモン補充療法(HRT)に加えて、食事・運動といったライフスタイルの改善が重要であることが多くの無作為化比較試験(RCT)やレビューで示されています。
食事による介入:有効成分と栄養パターン
大豆イソフラボン(植物性エストロゲン)
大豆に含まれるイソフラボン(genistein, daidzein)は、エストロゲン様作用をもちホットフラッシュなどの血管運動症状を軽減する可能性があります。一般的にイソフラボン20 mg/日相当の摂取がRCTで有効とされます。
プラントベース・低脂肪食/ヴィーガン食
アメリカなどの研究では、植物ベース・低脂肪食+毎日大豆を含む食事パターンが、12週間でホットフラッシュの頻度・強度を最大92%減少させた例も報告されています。また、植物性食の摂取は腸内環境を整え、エストロゲン代謝や気分・睡眠への好影響と対応する可能性が示唆されています 。
抗酸化栄養素(ビタミンE, Ca, ω-3脂肪酸など)
ビタミンEは精神安定や代謝バランスに寄与し、カルシウム・ビタミンDは骨密度維持に重要とされます。
さらに、ω‑3脂肪酸(魚油)とビタミンEの組合せがホットフラッシュ軽減に寄与する可能性もメタ解析で示唆されています 。
バランスの良い地中海式スタイル
野菜、果物、全粒穀物、魚介、ナッツ、オリーブ油中心の食生活は、血管症状や心身症状の緩和および更年期以降の慢性疾患予防に効果的とされています 。
運動による介入:タイプ別エビデンス
有酸素運動(エアロビクス:ウォーキング・ランニング)
有酸素運動はストレス軽減・睡眠改善・ホットフラッシュ症状緩和に寄与する傾向がありますが、血管症状への直接的なRCTエビデンスはやや限定的です。ただし、骨密度維持や体重管理には重要です。
筋力トレーニング(レジスタンス/高強度)
筋力トレーニングは骨密度・筋機能の改善だけでなく、ホットフラッシュ頻度の低下や代謝改善にも効果が認められています。週2〜3回・70〜90%一回最大負荷(1RM)の高強度トレーニングが最もエビデンスがあります 。
バランス運動・転倒予防
特に骨粗鬆症予防の観点からは、バランス運動や深部感覚トレーニングが推奨されます 。
※深部感覚トレーニング:体の位置や動きを認識する能力を高めるためのリハビリテーション、運動です。
ヨガ・呼吸法
緩やかなヨガや呼吸法は自律神経調整に役立ち、不安や不眠に効果を示す報告もあります 。
自分をいたわる「セルフケア」のすすめ
更年期は、体も心も大きく揺らぐ時期。だからこそ「自分を大事にする時間=セルフケア」がとっても大切になります。
今日からできるシンプルだけど効果的なセルフケアの方法をご紹介します!
アロマやハーブを取り入れる🌿
香りは、自律神経やホルモンバランスにやさしく働きかけてくれます。
特におすすめなのがこちら:
• ラベンダー: リラックス&安眠に
• クラリセージ: 女性ホルモンに似た働きがあるとされ、気分の落ち込みに◎
• カモミールティー: イライラや不眠の時にホッとひと息つける
→ アロマをディフューザーで使ったり、夜のバスタイムに取り入れるのもおすすめです!!
温活(おんかつ)で血流と心を整える🛁
更年期の冷えは、ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱調からくることも。
体を温める習慣をもつことで、気分の落ち着きや睡眠の質アップが期待できます。
• 入浴は40℃以下のお湯で15〜20分
• 湯たんぽ・足湯・温かい飲み物も◎
• 寝る前の首・お腹・足首を冷やさないように意識しましょう!
マインドフルネスや深呼吸で心のリセット🧘♀️
「なんとなくイライラする」「涙が出てくる」…
そんな時は、無理に頑張らず、まず呼吸を整えてみてください。
• 4秒吸って、6秒吐くを3〜5回繰り返すだけでも、副交感神経が優位になり落ち着きやすくなります。
• 朝や寝る前の3分間、呼吸に意識を向けるだけの「マインドフルネス瞑想」も効果的。
「話す」「書く」で感情のデトックス📝
モヤモヤを抱え込まずに、
• 信頼できる人に話す
• ノートに書き出す(ジャーナリング)
というだけでも、心が軽くなります。「書くだけで整う」力、ぜひ体感してみてください!
食事+運動の併用プログラム
厚生労働省や公的レビューでは、「食事・運動・教育介入」を組み合わせた包括的支援が有効とされます。特に、日本では温泉療法なども含む複合的生活改善プログラムが注目されています 。

実践例と注意点
食事実施例
• 毎日大豆製品(豆腐・納豆・豆乳):イソフラボン20 ~ 50 mg以上
• 全粒穀物・ナッツ・魚・緑黄色野菜を中心とした地中海食
• ビタミンE(ナッツ・植物油)+カルシウム(乳製品・小魚)
• 過剰なカフェイン・アルコール・辛味食品の制限が推奨。腸内環境向上のためにプレ・プロバイオティクス(全粒穀物・バナナ・ヨーグルト等)も有効!!
運動実施例
• 有酸素運動:週150分以上のウォーキングまたはジョギング
1日〜30分✖5日 ←運動5日、休み2日
• 筋力トレ:週2~3回、主な大筋群を対象とした70~90%強度(スクワット・ダンベルなど)
• バランス運動:週数回の片足立ちやゆるやかなヨガ/体幹トレーニング
• 呼吸法・リラクゼーション:4秒吸って6秒吐くゆっくり呼吸を生活に取り入れる。
安全性・継続のコツ
• 無理のない強度設定と漸進的負荷増加
• 骨粗鬆のある方は専門指導の下でバランス運動を
• 身体へのストレス・食事制限をかけすぎると逆効果(摂食障害のリスク)
• 教育的支援・セルフケア能力強化プログラムで継続率アップ
おわりに:包括的なアプローチ
更年期症状の軽減と生活の質向上には、食事・運動・ストレス管理・教育を総合的に組み合わせることが鍵です。
以下に、推奨される具体的取り組みを再掲します:
・食事例)大豆製品、地中海食、抗酸化栄養素
効果→ホットフラッシュ軽減、骨・心血管保護
・運動例)有酸素+高強度筋トレ+バランストレーニング
効果→筋力・骨密度維持、ストレス軽減
・呼吸・リラクゼーション例)ゆっくり呼吸、ヨガ
効果→自律神経安定、不眠・不安定改善
・教育支援例)セルフケア習得、継続環境
効果→ライフスタイル変容の定着
結論:現時点でエビデンスが厚いのは、「大豆イソフラボン摂取」+「地中海食中心のバランス食」+「高強度筋トレを含む包括的な運動習慣」です。
さらに、呼吸法・ヨガ・教育プログラムをプラスすることで、症状の軽減、QOL向上、継続習慣化に結びつけられる可能性が高いといえます。
取り組みの際には、身体の状態や骨粗鬆症の有無を確認しながら、無理なく続けられる形で生活に取り入れていくことが大切です。
今回は、更年期障害に有効な食事・運動を紹介しました。
運動はしてるけど、、、
食事は気を遣ってるけど、、、
当てはまる方もいらっしゃると思います。
そんな方は、ぜひ試してみてください。
更年期は「ただつらいだけの時期」じゃありません。
今まで頑張ってきた自分の体と心を見つめ直す、いわばリセットと再スタートのチャンスです。
できることから、ひとつずつ。
あなたらしいペースで、毎日をちょっとずつ整えていきましょう!!
効果が分かるには時間がかかりますが、改善したいと強く願ってる方はやってください!!!