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2025.09.21

ダンベルでの大胸筋トレーニングの種類と最適なセット数・回数、バーベルとの違い

皆さん、こんにちは!トレーナーのYUKIです!
今回は「大胸筋のトレーニング」に注目し、特にダンベルを用いた種目を中心に、セット数や回数の目安、さらにはバーベル種目との違いについて、科学的な知見を踏まえてお伝えしていきます!

大胸筋は上半身の印象を大きく左右する筋肉であり、見た目だけでなく、押す・抱える・支えるといった日常動作やスポーツパフォーマンスにも直結します。効率的に鍛えるためには、トレーニング方法の選択が重要です。

1.大胸筋の解剖学的基礎とトレーニング意義

大胸筋は胸郭の前面に位置し、鎖骨部(上部)、胸骨部(中部)、腹部(下部)の3つに分けられます。
• 鎖骨部(上部):腕を斜め上に押し出す動作で強く働く
• 胸骨部(中部):水平押し出し動作で活性化
• 腹部(下部):腕を下方に押し下げる動作で貢献

このように部位によって働きが異なるため、トレーニングでは複数種目を組み合わせ、角度を変化させることが有効です!

筋肥大を狙う場合、1RM(最大挙上重量)の65〜85%負荷で8〜12回反復を3〜5セット行うことが推奨されています。

2.ダンベルを用いた大胸筋トレーニングの種類

(1)ダンベルベンチプレス

最も基本的な種目で、バーベルベンチプレスの代替として広く用いられています。
• 特徴:可動域が広く、左右独立した動作のため筋のバランスを整えやすいです。
• 主働筋:大胸筋中部
• 補助筋:三角筋前部、上腕三頭筋

研究では、ダンベルプレスの方がバーベルよりも水平内転(胸を寄せる動作)の可動域が大きく、筋線維の伸張刺激が強いと報告されています。

推奨セット数・回数:8〜12回×3〜5セット

(2)インクラインダンベルプレス

ベンチを30〜45°に傾け、胸の上部を狙う種目です。
• 特徴:鎖骨部(上部)の刺激が大きい。
• 効果:胸全体の立体感を出すために有効。

推奨セット数・回数:8〜10回×3〜4セット

(3)デクラインダンベルプレス

ベンチを下向きに傾けて行い、胸の下部を強調します。
• 特徴:下部繊維を効果的に鍛えられる。
• 実用性:スポーツにおける押し下げ動作(ラグビー、柔道など)に直結。

推奨セット数・回数:10〜12回×3〜4セット

(4)ダンベルフライ

肘を軽く曲げ、両腕を開閉するように行う孤立種目。
• 特徴:ストレッチ局面での大胸筋への張力が強い。
• 注意点:重量を扱いすぎると肩関節に負担がかかる。

推奨セット数・回数:12〜15回×2〜3セット(仕上げ種目として有効)

(5)インクライン/デクラインダンベルフライ

プレス同様、ベンチ角度を変えることで上部・下部を狙い撃ちできます。
筋肉のバランスを整えたい場合や、胸の「谷間」を作りたい方に有効です。

3.ダンベルとバーベルの違い

(1)可動域

• ダンベル:自由度が高く、深いストレッチが可能。左右の動きに独立性がある。
• バーベル:可動域は制限されるが、高重量を扱いやすい。

Schickら(2010)の研究では、ダンベルプレスはバーベルに比べ筋活動に有意な差はないが、可動域と安定性の面で異なる刺激を与えると報告されています。

(2)筋力 vs 筋肥大

• バーベル:高重量を扱えるため筋力向上に有利。
• ダンベル:安定性を要求されるため、筋肥大や筋持久力向上に適する。

ある論文 のレビューでも、筋肥大には「多様な刺激」が有効とされており、両者を組み合わせるのが理想です。

(3)安全性と関節負担

• ダンベル:自然な可動軌跡を描けるため肩関節への負担が少ない。
• バーベル:手首や肩の軌道が固定されるため、可動域制限やフォームエラーで負担が増える可能性あり。

特に初心者や肩に不安がある方には、ダンベル種目の方が推奨されます。

4.実践的なプログラム例

初心者(筋肥大目的)
• ダンベルベンチプレス:10回×3セット
• インクラインダンベルプレス:10回×3セット
• ダンベルフライ:12回×2セット

中級者(全体バランス強化)
• ダンベルベンチプレス:8〜10回×4セット
• インクラインダンベルプレス:8〜10回×3セット
• デクラインダンベルプレス:10回×3セット
• ダンベルフライ:12〜15回×2セット

上級者(筋肥大+筋力向上)
• バーベルベンチプレス:5〜6回×4セット(高重量)
• ダンベルベンチプレス:8〜10回×3セット
• インクラインダンベルフライ:12回×3セット
• ケーブルクロスオーバーなどで仕上げ

5.まとめ

• ダンベルは可動域の広さ・筋の独立性・関節への優しさが特徴。
• バーベルは高重量・筋力強化に優れる。
• 科学的知見からも、両者を組み合わせることが最も効果的。
• セット数は3〜5セット、回数は8〜12回を基本に調整する。

トレーニングでは「どちらが優れているか」ではなく、目的に応じて使い分けることが鍵です。筋肥大を狙うならダンベルを活用し、筋力を伸ばしたいときはバーベルを取り入れる、といったハイブリッドな考え方が理想的といえるでしょう。

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