筋トレ効果が変わる!呼吸の基本と正しい使い方

トレーニング中の呼吸、気にしたことはありますか?
「止まっているかも…?」
「自然にしてるけど、正解か分からない」
そんな方も多いと思います。
実はこの「呼吸」、筋トレのパフォーマンスにもケガ予防にも関わるとても大切なポイントなんです。
今回は、初心者にもわかりやすい呼吸法のコツをご紹介します!
呼吸が筋トレに与える影響とは?
筋トレ中の呼吸は、主に以下のような役割を果たしています。
✔️腹圧を高めて、体幹を安定させる
✔️血圧・心拍数の急上昇を抑える
✔️筋肉へしっかり酸素を届ける
✔️長く運動を続けるための持久力アップ
✔️最大挙上性能の向上
呼吸を意識することで、フォームが安定して、「効かせたい筋肉」にしっかり効くようになったり、疲れにくくなる効果もあります。
でも逆に、呼吸を止めたり、無理な呼吸法を続けてしまうと、体に負担がかかってしまう場合もあるんです。
筋トレ中の呼吸法として有名なのが「バルサルバ法」
この呼吸について解説していきます。
バルサルバ法とは?
「息を止めてお腹に力を入れたまま力を出す方法」のことです。
例えば、スクワットやデッドリフトで重いバーベルを持ち上げるとき、
無意識に「グッ!」とお腹に力を入れて息を止めること、ありませんか?
これは自然とバルサルバ法を使っている状態です。
【メリット】
✔️お腹の圧力が上がって、体幹がグッと安定する
✔️腰や背中がグラつきにくくなり、重いものを持ちやすい
⚠️ 注意点
✔️血圧が一時的に急激に高くなる
✔️頭がクラクラしたり、気分が悪くなる人もいる
✔️目の圧力も上がって、目に負担がかかることもある
ある研究では、最大重量のレッグプレスで、バルサルバ法を使うと血圧が300を超えたというデータも。
普段から血圧が高い人や、心臓・目に持病がある人は注意が必要です。
やっぱり「息を吐く」のが安全で効果的!
初心者や中級者の方には、基本的には「呼吸を止めず、吐きながら力を出す」方法が安心でおすすめです。
基本の呼吸のタイミング
筋トレでは呼吸のタイミングがとても大切です。
正しい呼吸法を身につけることで、筋肉への負荷がしっかり伝わり、ケガの予防や効果的なトレーニングにつながります。
基本は、「力を入れるときに息を吐き、戻すときに息を吸う」こと。
重いものを持ち上げる動作では「フーッ」と口からゆっくり息を吐きます。
逆に重りを下ろす動作では「スーッ」と鼻から自然に息を吸い込む感覚で行うと、スムーズに動作と呼吸が連動します。
この呼吸法を守ることで、体に負担をかけすぎず、安全に効率よくトレーニングができます。
例えばベンチプレスなら、バーを持ち上げる時に「フーッ」と吐き、戻す時に「スーッ」と吸います。
この呼吸法だと、体の中の圧力が自然に調整されて、血圧の急上昇やめまいのリスクも抑えられます!
呼吸とパフォーマンスの関係:呼吸が変わると動きが変わる!
ある研究では、ベンチプレスの動きを「呼吸法別」で比べたところ、
• 息を止めた方が一時的に力は出やすい
• でも吐きながら上げた方が、動きが安定し、疲れにくい
という結果が出ています。
つまり、軽い〜中程度の重さなら「吐く呼吸」を意識した方が効率的とも言えます。
実は“呼吸筋”も鍛えられる!
最近では、「呼吸する筋肉」そのものを鍛えるトレーニングも注目されています。
呼吸を取り入れたトレーニングすることで、
✔️呼吸が楽になる
✔️運動中の疲れにくさが上がる
✔️心拍数の安定にもつながる
などの効果が研究でも報告されています。
これからマラソンやHIITなどの運動にもチャレンジしていきたい人には、こういった呼吸筋トレもおすすめです。
筋トレの目的別:おすすめ呼吸法まとめ
筋トレや運動の種類によって、呼吸の仕方は少しずつ変わります。目的や負荷に応じた呼吸法を知っておくと、より安全で効率の良いトレーニングができます。
【重い重量(1〜5回が限界のようなトレーニング)】
一時的に息を止めて力を入れる「バルサルバ法」が使われます。
これは、体幹を安定させるために有効ですが、血圧が上がるので、長く息を止めすぎないように注意が必要です。持ち上げきったら息を吐きましょう。
【中程度の重さ(8〜12回が目安)】
上げるときに息を吐き、下ろすときに息を吸うのが基本です。
これは初心者にも安全で、正しいフォームを保ちやすい呼吸法です。
【軽い重さで回数が多いトレーニング(15回以上)】
呼吸を止めず、リズムよく続けることがポイントです。疲れにくく、テンポよく運動を続けられます。
ランニングやサイクリングなどの有酸素運動や持久系のトレーニングでは、深くゆっくりとした呼吸を意識することで、心肺への負担を抑えつつ、パフォーマンスを保てます。
さらに、呼吸筋を鍛える専用トレーニングもあり、持久力や集中力の強化に役立ちます。
よくある質問 Q&A
Q1:息を止めちゃうクセがあります💦
→ 一時的には問題ありませんが、長く止めすぎると血圧が上がりすぎたり、酸欠になることも。意識して「吐くクセ」をつけると安心です。
Q2:高血圧でも、筋トレしていい?
→ 軽めの負荷+呼吸を止めずに行う筋トレなら、多くの人にとって安全です。ただし、基本的には医師に相談をしましょう。
Q3:呼吸が苦しくなるのはなぜ?
→ フォームや負荷が合っていない可能性もあります。ゆっくり丁寧に、正しい呼吸とフォームを意識して取り組んでみましょう。
まとめ
呼吸は普段から無意識で行っている動作ですが、筋トレ中に意識することで、フォーム・安定感・疲れにくさがガラッと変わります。
特に初心者は、「上げる時に吐く」「下ろす時に吸う」、この2つだけでも習慣にしていくと、ケガのリスクも減り、効きやすさがアップします。
無理な息止めは避けて、気持ちよく呼吸しながら筋トレを楽しみましょう!