うまくいかないダイエット、実は”鉄不足”が原因かも?

カロリーも抑えてるし、運動もそれなりにしてるのに全然痩せない…
そんな悩みを抱えていませんか?
実はその“痩せにくさ”、”鉄分不足”が関係しているかもしれません。
今回は、カロリーだけでは説明できない、「鉄」とダイエットの深い関係について、栄養の専門的な視点からわかりやすく解説していきます。
「鉄不足」ってどういう状態?
鉄は、体の中で「酸素を運ぶ」「エネルギーを作る」「代謝を回す」など、生命活動にとって不可欠なミネラルです。
特に女性は生理で毎月鉄を失うため、鉄不足に陥りやすい傾向があります。
“貧血”でなくても、鉄が足りていないケースは多く、病院の血液検査で「ヘモグロビンが正常」だと言われても安心できません。
体内に“貯金”として蓄えられている”フェリチン(貯蔵鉄)”が足りていない「隠れ鉄不足」の可能性があるのです。
鉄不足で痩せにくくなる理由とは?
鉄分は、脂肪の燃焼や代謝に密接に関わっています。
鉄が足りなければ体脂肪が燃えにくく、エネルギー効率が悪い体=太りやすい体質になってしまうのです。
ここでは、鉄不足がダイエットにブレーキをかける主な理由を4つ紹介します。
①代謝が下がり、脂肪が燃えにくくなる
鉄は、体内の「ミトコンドリア(エネルギーを作る細胞小器官)」に酸素を届ける役割を果たします。
酸素が不足すると、エネルギーの生産効率が下がり、脂肪が燃焼されにくくなるのです。
同じ食事・運動をしても、痩せにくくなってしまうのはこのためです。
②疲れやすくなる
鉄が不足すると、「疲労感」「だるさ」「集中力の低下」といった症状が現れます。
これにより、日常生活での活動量や運動量が自然と減り、消費カロリーが下がります。
たとえば、
✔️いつもは歩いて帰るのに今日はバスを使った
✔️筋トレをサボってしまった
✔️休日は寝てばかりで動かない
この小さな積み重ねが、長期的には脂肪が落ちにくい体質につながってしまうのです。
③むくみやすくなる
鉄が足りないと、血液の巡りが悪くなり、老廃物や余分な水分が排出されにくくなります。
これが「むくみ」につながり、体重は増えていなくても太って見える要因になります。
特に顔や下半身にむくみが出やすく、筋肉質な人ほど「着太りしやすい」印象にもなってしまうことがあります。
④甘いものが食べたくなる
鉄不足になると、脳が「エネルギー足りない!」と勘違いし、急激に糖質を欲するようになります。
結果的に、甘いお菓子やパン、炭水化物を無意識に過剰摂取してしまい、体脂肪が増える…という悪循環に。
鉄不足?セルフチェック
以下のチェックリストに当てはまるものが多い場合、鉄不足の可能性が高いです。
✔️朝がつらい/常に眠い
✔️階段で息切れしやすい
✔️爪が割れやすい/スプーンのように反る
✔️立ちくらみ・めまいがある
✔️髪が細くなった・抜け毛が増えた
✔️生理の出血量が多い・期間が長い
✔️しっかり食べてるのに痩せない
当てはまるものが多ければ、血液検査を受けることをおすすめします。
鉄分はどうやって補う?

鉄には2つの種類があります。
①ヘム鉄…吸収率が高い
→ 赤身肉、レバー、マグロ、あさりなどに多く含まれます。
②非ヘム鉄…吸収率が低い(ビタミンCと一緒に摂るとGood)
→ほうれん草、大豆、ひじき、プルーンなどに多く含まれます。
鉄を効率よく摂るコツは、
✔️動物性のヘム鉄を中心にする
✔️非ヘム鉄はビタミンC(ピーマン、柑橘類など)と一緒に摂取
✔️カフェインは鉄の吸収を妨げるので、食事中のコーヒー・お茶は避ける
✔️プロテインや栄養ドリンクも「鉄入り」のものを選ぶ
鉄を補うと、こんな変化が期待できる!
✔️疲れにくくなって運動習慣が続く
✔️代謝が上がってじわじわ痩せる体に
✔️むくみが減り体のラインがすっきり
✔️甘いもの欲が減って間食が自然に抑えられる
✔️気分が明るくなり、メンタルも安定
まとめ
栄養が整えば、ダイエットはうまくいく!!
ダイエットは「食べる量を減らすこと」ではなく、「体がちゃんと燃える状態を整えること」です。
そのためには、鉄分をはじめとする栄養状態の改善が必要不可欠です。
まずは、今日のごはんに「鉄分をプラス」してみてください!